「腰痛がよくなったと思ったら、またぶり返してしまった」
「毎日どんな運動をすればいいかわからない」
腰痛は一度落ち着いても、生活習慣や身体の使い方によって再び気になることがあります。再発予防には、状態に合った無理のない体操や運動を続けることが大切です。
この記事では、磯村医院のリハビリスタッフが指導に取り入れている腰痛予防のための体操5選を、動作のポイントとともに紹介します。
なぜ体操で腰痛が予防できるの?
腰痛にはさまざまな原因がありますが、腰や股関節まわりの筋力・柔軟性、身体の使い方が関係する場合があります。
特に重要なのが以下の筋肉です:
- 体幹筋(インナーマッスル):腰椎を安定させ、負担を分散する
- 大殿筋・ハムストリングス:股関節から腰への負担を軽減する
- 腸腰筋:姿勢を保ち、前傾みを防ぐ
状態に合った範囲でこれらの筋肉を動かすことは、腰への負担を減らし、再発を予防する一助になります。
⚠️ 体操を始める前の注意事項
- 急性期(ぎっくり腰直後など、強い痛みがある時期)は行わないでください
- 動作中に鋭い痛み・しびれが出たら即中止
- 「じわっとした張り感・だるさ」は問題ありません
- 毎日続けることが大切です(1回5〜10分でOK)
- 疾患によって適否が異なります。ヘルニア・すべり症・分離症などの診断を受けている方は、必ず事前に医師・理学療法士にご相談ください
腰痛予防に効く体操5選
① ドローイン(腹横筋の活性化)
対象筋肉:腹横筋(最も深い体幹筋)
やり方:
- 仰向けに寝て、膝を立てる
- 鼻からゆっくり息を吸い、お腹を膨らませる
- 口からゆっくり息を吐きながら、おへそを背骨に近づけるイメージでお腹を凹ませる
- 凹ませた状態で10秒キープ × 10回
ポイント:お腹を「グッと力む」のではなく、「スーッと引き込む」感覚が大切。呼吸を止めずに行いましょう。
✅ 効果:腰椎の安定性が高まり、腰への負担が軽減します。
🟢 比較的取り組みやすい基本の体操ですが、症状や診断によって適否は異なります。
② ハーフブリッジ(お尻・太もも裏の強化)
対象筋肉:大殿筋・ハムストリングス
やり方:
- 仰向けに寝て、膝を立てる(足は腰幅)
- お腹に力を入れながら、お尻をゆっくり持ち上げる
- 肩・腰・膝が一直線になるところで3〜5秒キープ
- ゆっくり下ろす × 10〜15回
ポイント:腰を反らせすぎないこと。お尻の筋肉を使っている感覚を確かめながら行う。
✅ 効果:お尻・太もも裏の筋力が上がり、腰への負担が分散します。
⚠️ 腰椎すべり症・分離症の方は実施を避けてください。ご自身の診断が不明な場合は医師にご確認ください。
③ バードドッグ(体幹の安定性トレーニング)
対象筋肉:多裂筋・腹横筋・大殿筋
やり方:
- 四つん這いになり、手は肩の真下、膝は腰の真下に置く
- 背中を水平に保ちながら、右手と左足を同時にゆっくり伸ばす
- 3〜5秒キープしてゆっくり戻す
- 反対側(左手・右足)も同様に × 各10回
ポイント:腰が落ちたり、体が傾いたりしないように。鏡で確認しながら行うと◎
✅ 効果:腰椎周囲の深部筋を効率よく鍛え、姿勢の安定に直結します。
⚠️ 姿勢の維持が難しい場合は無理をしないでください。腰が落ちたり体が傾く場合は、理学療法士に正しいフォームを確認してもらうことをお勧めします。
④ 膝抱えストレッチ(腰・お尻のほぐし)
対象筋肉:腰方形筋・梨状筋・大殿筋
やり方:
- 仰向けに寝る
- 両膝を胸に引き寄せ、両手で軽く抱える
- そのまま20〜30秒キープ
- 次に片膝ずつ交互に行う × 各3セット
ポイント:首や肩に力が入らないようにリラックスして行う。
✅ 効果:腰周りの筋肉の緊張をほぐし、血流を改善します。朝起き上がる前やお風呂上がりが特におすすめです。
⚠️ 腰椎椎間板ヘルニアの方は実施を避けてください。ご自身の診断が不明な場合は医師にご確認ください。
⑤ 腸腰筋ストレッチ(股関節前面のほぐし)
対象筋肉:腸腰筋(股関節を曲げる深部の筋肉)
やり方:
- 片膝立ちになる(右膝を床につき、左足を前に出す)
- 上体をまっすぐ保ちながら、重心をゆっくり前に移動する
- 右股関節の前面が伸びる感覚を確かめながら20〜30秒キープ
- 反対側も同様に × 各3セット
ポイント:腰が反らないように注意。骨盤を立てたまま前重心をかけるのがコツ。
✅ 効果:長時間の座り仕事で縮みやすい腸腰筋をほぐし、前傾姿勢・腰痛の予防になります。
⚠️ 腰椎椎間板ヘルニアの方は実施を避けてください。ご自身の診断が不明な場合は医師にご確認ください。
体操の継続ポイント
| よくある挫折理由 | 対策 |
|---|---|
| 毎日続かない | 歯磨きの後・お風呂上がりなど「習慣」に紐付ける |
| どれだけやればいいかわからない | まず①②だけでOK。慣れたら追加する |
| 痛みが怖い | 「鋭い痛み=中止」「じわっとした感覚=OK」を覚える |
| 正しいフォームか不安 | 最初は理学療法士に確認してもらう |
磯村医院のリハビリについて
磯村医院では、第1・第3・第5土曜日の午前に整形外科診療を行っています。
「体操を始めたいが正しいフォームが不安」「自分に合った運動を教えてほしい」という方は、理学療法士(PT)による個別指導をご利用ください。
院内のPT 4名・OT 4名が、あなたの筋力・柔軟性・生活スタイルに合わせたプログラムを作成します。
整形外科 診療日:第1・第3・第5 土曜日 午前(9:00〜12:00)
まとめ
- 腰痛の再発予防には「体幹筋を鍛える・股関節周りをほぐす」が基本
- ドローイン・ハーフブリッジ・バードドッグ・膝抱え・腸腰筋ストレッチの5種が効果的
- 毎日5〜10分、継続することが最大のポイント
- 正しいフォームが不安な方は理学療法士に相談を
痛みのない範囲で、できる体操から少しずつ続けてみましょう。
⚠️ ご注意
- 疾患によって適否が異なります。ヘルニア・すべり症・分離症などの診断を受けている方は、必ず事前に医師・理学療法士にご相談のうえ実施してください
- 体操中・体操後に痛みが増す場合は、速やかに中止し理学療法士または医師にご相談ください
監修:磯村医院 整形外科・リハビリ|公開日:2026年5月7日|最終更新日:2026年9月19日
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