医療法人育德会では、健康長寿食の取り組みの一つとして、「マリア農園」があります。
自然の恵みいっぱいの無農薬有機栽培で育てた野菜を施設の給食に提供しています。
「食」にこだわり、医師、歯科医師、管理栄養士など多種職が連携をとり、利用者様をサポートしています。
さらに、求職の献立には、イタリアンシェフが抗酸化作用が強く健康に良い地中海食からの視点で介護食を提案します。
この記事では、プロフェッショナルチームが創り出す「食」への取り組みや、ご家庭でも調理可能なアマニ油使った「健康長寿食レシピ」をご紹介いたします。
プロフェッショナルチームが創り出す「食」
医師:患者さんの病状や体調、検査データを確認し、管理栄養士に栄養指導の依頼を行います。
歯科医師:お口の状態に合わせ、口腔周囲筋トレーニングを行い、食べる楽しみを持ち続けて頂けるよう指導致します。
予防医学の視点からの機能的栄養指導も行います。
管理栄養士:病気を患っている方や高齢で食事がとりづらくなっている方など、専門的な知識と技術をもって栄養指導、栄養管理を行います。
イタリアンシェフ:野菜や果物などの植物性の食品を多く摂取し、抗酸化作用が強く健康に良い地中海食からの視点で介護食を提案します。
身体の抗炎症をサポートするアマニ油
育德会施設で提供する給食は、毎月テーマを決めて献立メニューを作成しています。
2021年3月のテーマは、「アマニ油」。
アマニ油に含まれる「オメガ3脂肪酸」には、炎症を抑える働きや動脈硬化、血栓の予防、血圧を下げるなど、様々な効果が期待できます。
魚などに多く含まれるオメガ3脂肪酸は、炎症性エイコサノイドやサイトカインなどの炎症に関連する分子や物質の産生を抑える事ができます。
オメガ3を多く含む食品やサプリメントを摂取している場合、心疾患による死亡率の減少および関節リウマチの症状緩和、アレルギー性結膜炎の炎症緩和、鬱病や不安感の軽減など多くの疾患において効果があると報告されています。
その他にも喘息、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、クローン病、乾癬の治療におけるオメガ3脂肪酸の有用性が報告されています。
また、発癌リスクにおいても減少の効果があると研究が進められています。
自己免疫にも
オメガ3脂肪酸は自己免疫疾患のリスク低下にも効果があります。
Ⅰ型糖尿病は免疫システムが膵臓のインスリン産生細胞を消失する典型的な例です。
しかし、研究によると、生後1年目にオメガ3を十分に摂取することでⅠ型糖尿病、多発性硬化症を含む多くの自己免疫疾患のリスク低下につながる事が示されています。
アマニ油を使ったレシピ
■生トマトの冷製パスタアマニ油仕立て
【材料】
スパゲティー
トマト
玉ねぎ
パセリ
バジル
EXオリーブオイル
ニンニク
塩
ブラックペッパー
カレーパウダー
アマニ油【作り方】
1.鍋にパスタを茹でるお湯を沸かす(昆布、塩を入れる)
2.トマトを湯むきをし、種を取りのぞく。
3.玉ねぎとパセリをみじん切りにする。
バジルはちぎる(大葉でも良い)ニンニクは縦半分に。
4.ボールにトマトを潰し入れ、2と3を入れる。
塩、コショウと少量のカレー粉で味を整え、EXオリーブ
オイルを加える。
5.パスタを茹でよく水を切り4に加え混ぜる。
6.粗熱が取れたら、アマニ油を加え混ぜる。
■万能アマニ油のスイートタルタルソース
【材料】
玉子
玉ねぎ
きゅうり
パセリ
スイートピクルス
塩
ブラックペッパー
マヨネーズ
アマニ油
お好みで砂糖
【作り方】
1.卵を鍋に入れ水を張って10分茹でる。
2. 玉ねぎ、きゅうりをみじん切りにし、粗塩を入れて混ぜ
20分ほど漬け込む。
3.ピクルス、パセリをみじん切りにする。
4.ボールに卵を潰し入れ、2をよく絞って加える。
5.マヨネーズを入れ混ぜる。
6.ピクルスの漬け汁を鍋に入れ、砂糖を加え沸騰させて
5を加えて混ぜる。
*アマニ油はソースを使い切る場合は加え混ぜ合わせる。
保存する場合は使う分だけ回しかけ酸化を防ぐ。
まとめ
育德会では、医師、歯科医師、管理栄養士、イタリアンシェフなど、多種職が連携をとり、地域貢献し続けることを理念に患者さま、利用者様にサービスを提供しています。
3月のテーマであった「アマニ油」を使ったレシピをぜひご家庭でもお試しください。
ikutoku
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